行動力を身につける方法

これまで、5回にわたって、これまでの人生を変えるためには、新しい行動をする必要があるということ(第1回)と、そのためのエッセンスについて解説をしてきました。
エッセンスとしては、主なものとして、これまでの人生を変えるんだという強い意思(マインド)を持つ方法(第2回)、意識を常に「今ここ」に置く方法(第3回)、夢や目標を設定する意味(第4回)、行動を継続するコツ(第5回)を取り上げてきました。

ここで、もう一度、基本となる「行動」に立ち返って、今回は、「行動力を身につける方法」について、解説したいと思います。
ほとんどの人が行動することが重要だと分かっていても、実際には行動できないでいるのですが、どうすれば、行動力を身につけることができるのでしょうか。
結論:迷ったときの自分の判断基準を持つとともに、タスク(やるべき行動)には
優先順位をつけて一つ一つ地道にやり進めていくこと。
まずは、問題点を整理して、自分の脳に適切な問いかけをする。
行動するためには、その前提として、何をすべきかを考え、決断しなければなりません。 その際、何をすべきかを考えて最善の判断(決断)がしたければ、まずは問題点を整理して、最善の質問を自らの脳に問いかけてください。
脳は、コンピューターなどでは太刀打ちできないほど優秀な装置であり、適切な問いかけさえすれば、きちんと最善の答えを導き出してくれます。
有名な物理学者であるアインシュタインは、「もし、わたしが、ある問題を解決するのに1時間を与えられ、それが人生が変わるような大問題だとすると、そのうち55分は自分が正しい問いに答えているかどうかを確認することに費やすだろう。」との名言を残しています。これは、アインシュタインが、正しい問いを立てさえすれば正しい答えを導き出すことができると考えていたからにほかなりません。
私も、仕事で難しい問題に直面したときには、問題点を整理して、最も適切な問いを考えるようにしています。
そして、適切な問いが考えられているときには、お風呂に入っているときなどリラックスしているときに、ふいに解決のためのアイデアを思いつくといったことがよくあります。

迷ったときの判断基準を持つ。
それでも決断するにあたっては、最終的に複数の選択肢が残り、そのいずれを採用すべきかで迷うことが多いのではないかと思います。
そこで、最終判断で迷ったときの自分なりの判断基準を持つようにしましょう。
これを持っていないと、いつもまでも最終判断で迷ってしまい、結局は行動に出られなくなってしまいます。
周りを見ていると、この最終判断をできないがために、行動できないという人が少なくありません。
迷うだけ無駄。
合理的な時間をかけて考えたのであれば、それ以上に迷うのは時間の無駄です。
時間が無駄なだけでなく、下手をすると迷ったがゆえに、タイミングを逃して行動すること自体をあきらめることにもなりかねません。
また、迷わずにすぐ行動をしていれば、いくつかの選択肢を試すことができたのに、迷ったがゆえに、たった1つの選択肢しか試せなくなる可能性もあります。

迷ったときには、困難な方から。
かく言う私も、実は、かなりの心配性で、優柔不断です。
そこで、私は、自分なりの判断基準を持つようにしました。
それは、最終的に、2つの選択肢が残り、どちらを採用するのかについて、五分五分ないしは四分六で迷っているのであれば、すぐに困難と思われる方から取りかかるというものです。
この場合、どちらを選んでも大差はなく、もし最初に選ばなかった方が結果的に良かったとしても、先に難しい方から着手していれば、それがダメでも、もう一つの方にシフトしてリカバリーをする時間的余裕のあることが多く、最終的に何とかなるからです。
ただし、そのためには、早く困難な方をやると決めて、すぐに行動に移す必要があります。
要は、早く決めて行動すれば、迷った2つの選択肢の両方を試している時間的余裕を作り出すこともできるということです。
私は、この判断基準を持っただけで、行動力がかなりアップしました。
タスクを全て書き出す。
次に、やるべきことが沢山あって、何から手をつけて良いか分からず、結局、行動に出られないということも多いかと思います。
やらなければならないと焦るばかりで、何もできずに時間だけがたっていくという状況です。
このようなときには、頭の中だけで考えていても整理ができないので、やるべきことを全て書き出してみましょう。
また、やるべきことが複数の小さなタスクから成り立っていて、これを分解できる場合には、分解をして、それらのタスクを全て書き出してみましょう。
これをやることで、やるべきことが明らかになります。

優先順位をつける。
このようにやるべきこと、タスクを全て書き出したら、次に、それらに優先順位をつけていきます。
その順位は、通常は、①重要で、かつ急ぐもの、②重要で、それほど急がないもの、③重要ではないが、急ぐもの、④重要ではなく、かつ急がないものの順ですが、場面や内容によっては、②と③を逆転させた方が良い場合もあります。
そして、優先順位をつけたら、迷わず、その優先順位に従って、行動を開始することです。
一つ一つ地道に。
よく「マルチタスク」などと言われ、複数のことを同時並行的に進めていくことのできる人が評価されます。
しかし、人間は、「ながら作業」ならできますが、いっときに集中して行うことができるのは1つのことのみです。
そして、「ながら作業」は、結果的に、効率の良いやり方ではありません。どんなに能力の高い人であっても、「ながら作業」をすると、ミスをする確率が高まるだけでなく、「ながら作業」では精度の高いことをすることはできません。
タスクを全て書き出し、それらに優先順位をつけたなら、焦ることなく、優先順位の高い順から一つ一つ地道に確実にこなしていきましょう。
結果的には、このやり方が最も効率的であり、このやり方を反復することが、行動力を身につける早道です。
そして、このやり方で行動をしている人が、いっときにではなく、一定の期間内に複数のことを同時並行的に処理しているのを見て、他人は、その人をマルチタスクだと評価しているのです。

計画は前倒しでやっていく。
タスクを全て書き出し、それらに優先順位をつけたならば、できるだけ一つ一つのタスクについて期限、締切りを決めていきます。
そして、この期限、締切りに追われないよう、前倒しで行動していくようにしましょう。
先んじて進めていくことで、後で見直したり、修正する時間もあるという安心感を持つことができます。
また、ここでは、完璧主義に陥ってはいけません。
たとえ上手くいかなくても、失敗したとは考えずに、試行しただけだと考えるのが肝要です。
実は、私は、面倒くさがり屋なうえに、完璧主義の傾向が少しあります。
そのため、タスクを全て書き出し、優先順位をつけても、なかなか手をつけられずにいることが多々ありました。
そこで、全てのタスクについて期限、締切りを決めるようにして、かつ前倒しでやろうと心がけたところ、段々とすぐに手をつけることができるようになっていきました。
また、完璧主義を捨てた結果、今できることは今やる、とりあえず今できるところまではやっておくということを実践できるようにもなりました。
今回は、これぐらいにしておくことにします。


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